第14回その他の利益確定法

利益の確定方法PART2

前回、第13回では上昇した銘柄の利益を確定するやり方として、三段上げ銘柄と関門観測法をネットメンバーサービスの画面を使って簡単に説明した。今回は、三段上げ、関門観測法以外の利益確定法(売り時を判断する方法)について説明してみたい。

サンプル

「6つのポイント」のなかの (5)で利喰いのメドを紹介。
・高値の関門 ・上値斜線付近
・出来高の水準 ・材料 など
その他に、 第13回で、下げ初めの長大陰線は暴落、第14回で、上げ老境の長大陽線は天井、第16回で、同幅二段上げ「いろ」売りでの利喰い法、第21回で、順次小幅となる二段上げの利喰い、など利益確定の参考になる記事を実例とともに紹介している。もちろん、第13回で紹介した三段以上の上昇での利益確定、関門観測法も実例をあげながら詳しく紹介されている。
「ニッセン(大2 8248)」の罫線を例に、高値の関門での利喰い、上値斜線付近での利喰い、出来高の水準をみての利喰いのメドを紹介。

学ぶポイント

●利喰い売りのポイント

  1. 高値の関門
  2. 大勢の上値斜線付近
  3. 段上げの最終
  4. 上げ老境の長大陽線や長大陰線
  5. 出来高の水準 な

利益確定のポイント―大勢の上値斜線、長大陰陽線、出来高

「学ぶポイント」で紹介した5項目のうち、高値の関門と段上げの最終は第13回で説明したので、ここでは(2)、(4)、(5)について簡単に説明しておく。
(2)の「大勢の上値斜線付近」についてまず説明すると、これは第13回で解説した関門の1つだと思えばいい。詳しくは次回(第15回の「柴田罫線を学ぶ」シリーズ)で説明するが、大勢基道斜線を確定できれば、利喰いのメドとなる上値斜線はたやすく発見できるだろう(前ページのニッセンの例で、上値斜線は上げ止まりの目安として紹介されている)。

(4)、(5)についてはセットにして説明したほうがわかりやすい。(4)の上げ老境の長大陽線や長大陰線や(5)の出来高(この場合は出来高の急増となる)は、『天底と転換罫線型網羅大辞典』第1巻の119ページ「人気の極致が天底」で説明されているように「相場は最良の材料発表のとき天井を構成する」に該当するものである。
つまり、大きな材料が公表され、いよいよ大相場となるだろうと考えられるころには天井や大底となってしまうことが多いということになるのである。 サンプル

そういう意味では、新聞などで個別銘柄の好材料(たとえば5年ぶりの復配、前年比倍増の売上など)が紹介された場合は、日足罫線、週足罫線をチエックしてみるとよい。  高値の関門付近で長大陽線が出現し、出来高が急増しているなどが確認できたら、ひとつの利喰いのポイントとなる場合が多いからだ。

『天底と転換罫線型網羅大辞典』には、第四法則「いゑ」型(第1巻215ページ)、第42章「相場の老若で法則法示の意味が逆になる」(第3巻32ページ)などに、今まで解説してきたことが詳しく述べられている。ぜひ、熟読されて実践に活かしてもらいたい。

学ぶポイント

●利喰いのポイントは1つだけではない。さまざまなポイントを総合して判断することが大切である

※お詫び:今回の画像は大変見にくくなっております。お手数ですが、画像に関しましてはPDFファイルでご覧になっていただくとより分かりやすく学べると思います。

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